経験してよかった度(★★☆☆)
この仕事を続けたい度(★★☆☆☆)
「不動産 賃貸 営業」という仕事には、スーツをビシッと決めてお客様に喜んでいただけるお部屋を紹介する、華やかなイメージと同時に「ノルマがきつい」「休みが少ない」といった厳しい側面も語られます。ですが、実際にこの仕事を経験してみると、営業としてのやりがいと達成感、そして成長の実感が得られる職種でもあると感じました。
私は未経験から不動産業界に飛び込み、賃貸営業として働いた経験があります。
この記事では、不動産賃貸営業の仕事内容から収入、向き不向き、女性の活躍、ノルマ、志望動機の書き方まで、実体験に基づくリアルな情報を網羅的にお届けします。
これから不動産営業を目指す方や転職を考えている方にとって、役立つ判断材料になることを目指して執筆しました。ぜひ最後までご覧ください。
- 不動産 賃貸 営業 仕事内容|ある1日のスケジュールから見るリアルな業務内容
- 不動産 賃貸 営業に向いている人の特徴|成功する人・続かない人の違いとは?
- 不動産 賃貸 営業 未経験|私もゼロから始めました
- 不動産 賃貸 営業 女性|女性ならではの強みと課題とは?
- 不動産 賃貸 営業 きつい|精神面・体力面どちらもタフさが求められる
- 不動産 賃貸 営業 インセンティブ|仕組みを理解すればモチベーションが爆上がり
- 不動産 賃貸 営業 給料|基本給+歩合で大きく変動
- 不動産 賃貸 営業 年収|稼げる人と稼げない人の差はどこにある?
- 不動産 賃貸 営業 ノルマとの向き合い方
- 不動産 賃貸の反響営業とは?
- 不動産 営業 賃貸と売買の違い
- 不動産 賃貸 営業 職務経歴書|どこをアピールすべきか?
- 不動産 賃貸 営業 志望動機|未経験でも伝わる「本気度」がカギ
- 不動産賃貸営業で知っておきたい専門用語集(未経験者向け)
- まとめ|不動産賃貸営業はハードだが、その分見返りが大きい仕事
不動産 賃貸 営業 仕事内容|ある1日のスケジュールから見るリアルな業務内容
不動産賃貸営業の仕事は、ただ物件を案内して終わりではありません。
主な役割は、お客様のニーズに合った賃貸物件を提案・紹介し、契約までをサポートすることです。来店やWeb問い合わせをきっかけに、ヒアリング、内見案内、契約手続き、入居後のフォローまで幅広く対応します。単なる物件の販売ではなく、生活の基盤を一緒に考えるコンサルタント的な役割も求められます。
以下は、実際に私が働いていた不動産会社での「とある1日のスケジュール」です。
▼リアルな1日の流れと仕事内容
時間 | 主な業務内容 |
---|---|
9:30 | 店舗の清掃、メール確認、前日の残務処理、朝礼(昨日の状況報告や来客予定、行動予定の共有) |
10:00 | 来店予定の顧客に紹介する物件の情報収集・整理、電話問い合わせへの対応 |
11:00 | マンションやアパートの現地確認、写真撮影、物件台帳の更新、インターネット物件掲載(SUUMOやホームズなど) |
12:00 | 昼食(この時間にもお客様対応が入ることもあり) |
13:00 | 来客対応(電話予約の顧客が来店)、ヒアリング、条件に合った物件のご提案 |
14:00 | 内見案内(車で現地へ移動し、2〜3件を案内。お客様と現地集合の場合もあれば、車に乗せて案内するなど様々) |
16:00 | 入居申込の受付、申込書記入サポート、契約に必要な書類や今後の流れの説明 |
17:00 | 契約書作成・重要事項説明書などの書類準備、オーナーや管理会社との連携 |
18:00 | 明日来店予定の顧客に提案する物件の準備、空室確認、事務作業 |
18:30 | 契約書仕上げ、残務処理、翌日の予定確認をして業務終了(※繁忙期は19時〜20時を過ぎることも) |
各業務のポイントを深掘り
-
物件確認・写真撮影(11時)
実際に現地に出向き、外観や内装を自分の目で確認します。写真も自分で撮影し、掲載する情報に説得力を持たせるのがコツです。魅せ方次第で成約率が変わるため、カメラワークも重要です。 -
インターネット掲載(11時後半)
ポータルサイトへの情報入力は地味ですが重要。1日5〜10件は新規入力や更新作業があり、スピードと正確さが求められます。 -
来店・ヒアリング(13時)
顧客の希望条件を細かく聞き出し、優先順位を整理します。ここでニーズを的確に把握できれば、物件提案の精度が大きく上がり、内見・成約へとつながりやすくなります。 -
現地案内(14時)
車移動が多く、真夏や雨の日は体力的にも大変ですが、お客様と信頼関係を築く絶好の機会でもあります。案内中の説明や気遣いが、契約に直結することも多いです。 -
契約準備(16〜18時)
法的な書類や手続きが多く、ミスが許されません。特に重要事項説明書は宅建士が責任を持って行うため、細心の注意を払います。会社によっては、営業が契約担当も兼ねることが多く、契約知識も必要です。 -
日報や翌日の準備(18時以降)
1日のまとめをしながら、翌日の来店に備えて物件を選定します。繁忙期にはここからさらにメール・LINE返信や、キャンセル対応などが続くこともあります。
このように、不動産 賃貸 営業の1日は時間との戦いでもあり、複数の業務を並行してこなすスキルが求められます。しかしその分、成約時の達成感や顧客からの「ありがとう」は他の職種ではなかなか味わえない喜びです。
不動産 賃貸 営業に向いている人の特徴|成功する人・続かない人の違いとは?
ここで、不動産賃貸営業に「向いている人・向いていない人」の違いをまとめておきます。経験上、以下のような傾向があります。
向いている人
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接客が好きで、人と話すのが苦にならない、そして聞き上手
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切り替えが早く、失敗を引きずらない
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行動が早く、フットワークが軽い
-
成果を数字で実感したい
-
スケジュール管理が得意
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自分の工夫や努力で結果を出すことに喜びを感じる
向いていない人
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土日勤務が絶対に無理
-
クレーム対応に強いストレスを感じる
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マイペースに働きたい
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目標設定やプレッシャーに弱い
-
黙々と一人で作業したいタイプ
「なんとなく営業が向いてる気がする」「今の仕事が物足りない」そう感じている方は、まずは1日体験入社や説明会に参加してみるのもおすすめです。
不動産 賃貸 営業 未経験|私もゼロから始めました
私自身、まったくの未経験からこの仕事を始めました。当初は不安も大きかったですが、先輩のサポートやロールプレイ、物件情報の勉強を通じて少しずつ慣れていきます。
そのため、不動産賃貸営業は未経験からでも十分に活躍できる仕事です。
未経験者でも活躍できる理由は以下の通りです。
-
マニュアルや教育体制が整っている会社が多い
-
接客・販売など異業種からの転職者が多い
-
成果が数字で見えるため、実力が評価されやすい
不動産業界は「学ぶ姿勢」と「お客様に寄り添う気持ち」が何よりも大切です。誠実さと学ぶ姿勢があれば、未経験からでも十分に活躍できます。
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不動産 賃貸 営業 女性|女性ならではの強みと課題とは?
女性の賃貸営業も増えています。実際、私が働いていた会社でも女性営業は全体の3割ほどを占めていました。
女性ならではの強みとしては、
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お客様(特に女性やファミリー層)から安心感を持たれやすい
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細やかな気配りができるため信頼されやすい
-
ヒアリング力や提案力で男性に引けを取らない
-
女性ならではの視点で物件を提案できる(教育環境や買い物の利便性など)
一方で、課題としては体力面の負担(真夏の内見など)や、男性中心の職場文化に馴染みにくいと感じることもあるかもしれません。ただ、実力主義の世界なので、成績が良ければ性別に関係なく高評価を得られるのも事実です。
実際に私の職場でも、トップ成績を出していたのは女性社員でした。
不動産 賃貸 営業 きつい|精神面・体力面どちらもタフさが求められる
「きつい」という声が多いのもこの仕事の特徴です。実際に働いていて感じた大変な点は以下の通りです。
-
土日祝が繁忙日で、休みは平日中心
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お客様対応が長引き、残業になることも多い
-
成約寸前で他社に流れる
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ノルマに対するプレッシャーが常にある
-
クレームやトラブル、キャンセルへの対応も必要
特にメンタルが削られるのは「案内して契約直前までいったのに他社で契約されたとき」です。ただし、このような経験を通じて営業スキルやコミュニケーション力は確実に鍛えられます。
※トラブル回避のために
Web上へ物件の掲載や更新、お客様へ紹介する際は物件を保有している不動産会社へ都度、まだその物件が空いているかしっかり確認しましょう。
都度電話することは不動産会社への電話回数がどうしても多く手間に感じるかもしれませんが、空き状況を確認せずに、すでに埋まってしまった物件をお客様へ紹介してしまったなどのトラブルを防ぐために必ず物件確認は行いましょう。
不動産 賃貸 営業 インセンティブ|仕組みを理解すればモチベーションが爆上がり
不動産賃貸営業の魅力の一つが、インセンティブの存在です。
インセンティブは会社によって異なりますが、一般的には「契約件数」や「家賃金額の一定%」が報酬に上乗せされます。
頑張った分だけ稼げるのがこの仕事の魅力です。
例:
-
月に10件×インセンティブ1.5万円 → 月収+15万円
-
月に10件契約すれば10〜20万円のインセンティブになることも
「やった分だけ稼げる」ので、成果に対して正当に評価されたい人にはピッタリの仕事です。
不動産 賃貸 営業 給料|基本給+歩合で大きく変動
不動産賃貸営業の給料体系は、基本給+インセンティブという形が一般的です。
基本給は20〜25万円が相場ですが、ここにインセンティブが加わることで月収30〜50万円になることも珍しくありません。特に繁忙期(1〜3月)は契約数が増え、年収ベースでの収入も上がります。
-
閑散期(6〜8月):月収24〜28万円
-
繁忙期(1〜3月):月収40〜55万円
会社によっては賞与(ボーナス)が歩合と連動する場合もあり、年間で見れば「最低ライン+やればやるほど稼げる」という仕組みになっています。
不動産 賃貸 営業 年収|稼げる人と稼げない人の差はどこにある?
不動産賃貸営業の年収は、成果によって大きく変わります。基本給は月20〜25万円ほどの会社が多いですが、そこに「インセンティブ(歩合給)」が加算されるため、売上次第で年収が500万円を超えることも珍しくありません。
特に繁忙期(1〜3月)にどれだけ成約を取れるかで、年間の収入が大きく左右されます。
- 未経験者:年収300〜400万円前後
- 中堅社員:年収450〜600万円
- トップ営業:700万円以上も可能
自分の努力がダイレクトに年収に反映される点は、他業種ではなかなか味わえない魅力です。
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不動産 賃貸 営業 ノルマとの向き合い方
どの会社にも目標(ノルマ)はありますが、無理な数字ではありません。毎月の成約件数などに応じた現実的なラインで設定されています。未達成の際には上長からの同僚からのフィードバックをもとに改善できる仕組みもあります。
不動産 賃貸の反響営業とは?
反響営業とは、すでに物件に興味を持ったお客様に対して営業を行うスタイルです。飛び込み営業は基本なく、
- Webからの問い合わせ
- 店頭への来店
- チラシ反響 が主な集客手段です。信頼を得る接客力・提案力が求められます。
不動産 営業 賃貸と売買の違い
「不動産営業」と一括りにされがちですが、賃貸営業と売買営業ではまったく仕事内容が異なります。
賃貸は問い合わせをベースにした“反響営業”で、飛び込み営業は基本的にありません。
また、不動産売買営業は販売するものの価格が賃貸と比べ大きく異なり、お客様の一生で一番大きなの買い物を提案すると言っても過言ではありません。
そのため、お客様に提案する上では売買より賃貸の方がハードルが少し低いので、成約もしやすいといえるでしょう。
しかし、どちらも誠実で丁寧な接客や提案力が何よりも重要になります。
不動産 賃貸 営業 職務経歴書|どこをアピールすべきか?
職務経歴書で大切なのは、「数字で成果を示すこと」と「接客・営業スキルの具体的な表現」です。
例:
-
「月間目標120%達成を6ヶ月連続」
-
「問い合わせ対応から契約までの平均成約率30%」
-
「家賃10万円以上の高単価物件に強みあり」
さらに、未経験職からの転職であれば、以下のような視点で強みをアピールしましょう。
-
接客・販売・カスタマーサポート経験
-
コミュニケーション能力
-
数字に基づく目標達成経験
不動産 賃貸 営業 志望動機|未経験でも伝わる「本気度」がカギ
志望動機はテンプレートを避け、できる限り自分の言葉で書くことが重要です。未経験の場合でも、「なぜこの仕事をしたいのか」「何に魅力を感じているのか」を明確に伝えましょう。
例:
「お客様のライフスタイルに合った住まいを提案し、人生の節目をサポートできるこの仕事に魅力を感じました。前職で培った対人スキルを活かして、誠実で信頼される営業マンを目指したいと思います。」
また、企業研究をした上で、その会社の特徴に触れるとより説得力が増します。
不動産賃貸営業で知っておきたい専門用語集(未経験者向け)
不動産賃貸営業を始める上で、業務中に必ず出てくる基本用語を事前に押さえておくと安心です。未経験者でもわかりやすいよう、代表的な10の用語を簡潔にまとめました。
用語 | 説明 |
反響 | Webサイトや電話などで入る問い合わせのこと。営業の出発点。 |
内見 | お客様を連れて物件を見に行くこと。成約に直結する重要な工程。 |
AD(広告料) | オーナーや管理会社が仲介業者に支払う紹介料。家賃の〇ヶ月分などで設定。 |
管理会社 | オーナーに代わって物件管理を行う会社。物件の状態や空室確認で連絡する。 |
媒介契約 | オーナーと不動産会社の契約。専任・専属・一般の3種がある。 |
申込書 | 入居希望者が審査を受けるために提出する書類。契約準備の第一歩。 |
重要事項説明書(重説) | 宅建士が契約前に説明する法定書類。ミスはトラブルの元。 |
契約書 | 正式に入居契約を交わす書類。内容確認が非常に重要。 |
原状回復 | 退去時に借主が部屋を元の状態に戻すこと。トラブルになりやすい部分。 |
家賃保証会社 | 家賃滞納時にオーナーへ立替払いをする会社。入居審査にも関わる。 |
未経験者でこれから不動産賃貸営業にチャレンジしようという方は、最初は聞き慣れない言葉ばかりかもしれませんが、1〜2ヶ月働けば自然と身につきます。
ただ、事前に基礎的な用語を知っておくだけでも、研修や現場での吸収スピードが格段に上がります。
このような用語に慣れておくことで、日常業務や会話の理解がスムーズになり、即戦力としての成長にもつながります。
まとめ|不動産賃貸営業はハードだが、その分見返りが大きい仕事
不動産賃貸営業は、決して楽な仕事ではありませんが、やりがい・収入・成長の3拍子が揃った仕事です。
自分の頑張りがそのまま成果や収入に反映される点や、お客様の人生の大きな場面に関わるやりがいは他の仕事では得られない魅力です。
「自分の力で稼ぎたい」「対人スキルを活かしたい」と考える方には、これほど成長と報酬が直結する職場は少ないと感じます。
未経験からでも活躍できるチャンスは十分にあります。
もし今、「営業職に興味がある」「もっと稼ぎたい」「成長できる環境で働きたい」と感じている方は、不動産賃貸営業という選択肢を本気で検討してみてはいかがでしょうか。
未経験から年収500万円以上を目指すなら、動き出すタイミングは「今」です。
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